第35回“憲法を考える市民の集い”が開催されました。今回は、日弁連憲法問題対策本部副本部長の伊藤真弁護士が、表題のテーマでお話をしてくださいました。
日本国憲法は、すべての人々が個人として尊重されるために最高法規としての憲法が、国家権力を抑制し、人権保障をはかるという立憲主義に立脚している。そして、立憲主義に立脚し、国民主権、基本的人権の尊重、恒久平和主義を基本理念としていると、いつものように分かりやすく憲法の基本理念をお話してくださいました。そして、立憲主義と民主主義、憲法と法律の違い、日本国憲法の基本的価値(立憲主義の根本目的)等に言及した後、集団的自衛権とは何か、日本はどんな国に変わろうとしているのか等、最近の状況のお話になりました。
最後に、伊藤さんは、私たちへの期待として下記の2点をあげられました。
1.明日の日本は今日の私たちが創る。→今を変えれば未来を変えられる。憲法の理念に現実を近づけることこそ必要。
2.今を生きるものとして責任を果たす。→憲法を知ってしまったものとして今できることを。市民として主体的に行動すること。
伊藤弁護士は、憲法の伝道師と言われていますが、まさに、憲法を私たちに分かりやすくお話してくださいました。私たちが主権者としてどのように行動するかが問われているのだと思います。

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